基礎知識

自動車保険って何？

レジャーや日常のお買い物、通勤や家族の送り迎えなどに欠かすことの出来ない車。都心部のように交通網が発達していて、車がなくともバスや電車などの公共交通機関で不便なく生活ができるのならば、自家用車は特に必要ないかもしれませんが、一般的に車があったほうが便利に生活できる地域は多いですよね。特に郊外にお住まいの方や、県庁所在地でも車のほうが便利に移動できる地域にお住まいの方は必要になってきます。

それに小さな子供さんがいるご家庭や、お年寄りがいるご家庭ですと公共交通機関は多少使いづらいところもあり、そういった場合もやはり自家用車を持っている方が生活はぐんと便利になりますよね。

しかし自家用車を購入して利用し始めるにはそれなりの準備が必要です。自動車保険はその準備の中でも特に大事なもので、自動車を購入するのであれば自動車保険には必ず加入しておかなければなりません。

そんな自動車の利用には必須な自動車保険ですが一体どういうものなのでしょうか。

自動車保険は、自動車を運転しているときや同乗しているときに起こってしまった事故に関する損害を保障してくれる保険です。ですから、生命保険の車版、と考えるとわかりやすいですね。

ですが生命保険が医療行為にかかった費用を補償してくれるのに対し、自動車保険は自動車事故などの損害にかかった費用を補償してくれるものです。自動車に関わる事故の損害は、規模が大きいものになると医療行為とは比べ物にならないくらいのお金が動きますので、万が一の場合の安心と考えると、生命保険よりも自動車保険のほうが安心感を感じ事ができるのではないでしょうか。

事故には様々なものがあります。自分の車を路肩や駐車場のガードなどで傷つけた、自宅の車庫で傷つけたなどの、いわゆる独り相撲的な事故。この場合は他人のものを傷つけたのではなければ、損害の修復にかかる費用は自分の車の分だけで済みます。

しかし、ガードレールや道路の真ん中に時々設置してあるポール、または踏み切りの遮断機、さらには信号機や電柱など、公共の物を傷つけてしまったり、コンビニエンスストアの壁や他人のおうちの塀などにぶつけて傷つけてしまった場合は自分の車の修理代にプラスして、傷つけてしまった第三者に纏わる修理費用などが加算されますから、結構な額になるケースが多いです。特に公共のものはなかなかに費用が高く、修理費用の請求がされたときに驚いてしまうケースが多くなっています。

さらには考えたくないですが、対人事故を起こしてしまった場合には医療行為にかかる費用や亡くなってしまった場合の賠償など、想像を超えるお金が動くこともあります。

こういった事故は絶対に起こらない保証はありませんから、もしものときのための安心を買う意味で自動車保険とは加入をしておくものなのです。

自動車保険の必要性

自動車保険や生命保険、年金保険など世の中には色々な保険の種類が存在しています。基本的に保険はいつかあるかもしれない非常時のために備えておくためのものです。例えば生命保険の場合、いつか大きな病気をしてしまうかもしれない時の為に。大きな病気をしてしまったら、治療にかかる期間も長いものとなってしまいますし、期間に比例してかかる医療費も高額になります。

他にも治療の間休職しなければならなくなるケースも多いですから、そうなると医療費でお金は出て行くのに入ってくる収入がない、という非常に困った事態になってしまいます。

また医療の甲斐なく亡くなってしまった場合ですが、この場合お葬式の費用が掛かりますし、亡くなった方が一家の大黒柱でしたら残された家族の当面の生活費用も必要となってきます。

万が一の事態は起こってしまうと、非常に金銭的に厳しくなってしまいますから、そういったときに充分な治療を受ける事ができる様に、そして残された家族がしっかりと前を向いて生活を始めることが出来るよう、事前に準備をしておかなければならないのです。

これは自動車保険にも同じことが言えますよね。『自動車保険って何？』のところでもお話しましたが、自動車に乗っていて万が一事故を起こしてしまった場合、その事故の規模にもよりますが、賠償金額はとんでもない額になります。対物の事故の場合はまだいいのですが(もちろん破損したものによっては非常に高額な賠償金になりますが)、これが対人の事故で、残念ながら被害者の方が亡くなってしまった場合や高機能障害を起こしてしまった場合にはその方に対する損害賠償金は予想も出来ない額になる事もあるのです。

その様な事態に陥ったら、今までの貯金を使い果たしても自分の資産だけで賠償を完了することは出来ませんよね？

そういった、今後起こりうるかもしれない事態に対処するために加入するのが自動車保険で、事故を起こす可能性は誰にでも等しくあるのですから自動車を運転する場合は必ず自動車保険に加入しなくてはならない物なのです。

それに自動車保険は事故により傷害を与えた相手のためだけにあるものではありません。事故により自分が高機能障害を起こしてしまったり、酷い怪我をして治療に長い期間が掛かってしまう。そういった自分が被害を受ける可能性は大いにあり、自動車保険に加入している事で自分に対する補償も行われていますから、医療費やお見舞金などの支払いを受けることが出来るのです。

自動車を運転するのなら必ず加入しておかなければならない、自動車保険。あなたや家族、世の中のすべての方のために自動車を利用するのなら必ず加入しておいて下さいね。